有望分野のトップランナーを抱えているにも関わらず、真価を発揮できないのは、なぜか。
2024年11月号 BUSINESS
本誌(2023年7月号)がスクープした日本カストディ銀行の田中嘉一前社長による不正行為に伴う泥仕合は今も続いている。24年5月末のリリースによると、日本カストディ銀行は、外部弁護士を中心とする調査委員会により、田中前社長の不正行為が認められたことを踏まえ、調査に要した費用を田中前社長に請求する民事訴訟を提起する予定という。また、田中前社長が日本カストディ銀行等を提訴した、名誉毀損に基づく損害賠償請求に対しては、請求の棄却を求めて応訴したという。三井住友トラスト・ホールディングス(三井住友トラスト)の高倉透社長は、「(33.3%を出資する)筆頭株主として日本カストディ銀行を指導し、ガバナンス体制をより強固なものにしていく」というが、「同じ穴のムジナ」旧住友信託銀行出身の田中前社長に厳しく対処することはなさそうだ。なぜなら、旧住信出身者で占められた三井 ………
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