小泉-菅政権誕生へ/「ミニ派閥」割拠の幕開け

無派閥の議員を束ねるノウハウは菅義偉しか持っていない。総裁選の真の勝者は菅だと言っても過言ではない。

2024年10月号 POLITICS [無念を晴らす!]

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9月12日に告示された自民党総裁選(投開票は9月27日)は、9人が出馬する前代未聞の事態となった。自民党所属の衆参両院議員は計367人なのに、各候補の推薦人は計180人に上り、国会議員票の半数近くを占める。一回の投票で、議員票(367票)と党員票(367票)のトータルで過半数を獲得する候補はおらず、上位2人の決選投票になるのは確実な情勢だ。にもかかわらず、新総裁の座をつかむのは元環境相の小泉進次郎だと衆目が一致している。元幹事長の石破茂と経済安全保障担当相の高市早苗が2位争いを続けているが、2人とも国会議員の支持は広がっておらず、どちらが決選投票に残ろうと小泉進次郎の優位は変わらない。当選5回で43歳に過ぎない小泉進次郎が圧倒的優位に立っているのはなぜか。昨年末の清和政策研究会(安倍派)など各派の政治資金収支報告書不記載事件を受け、自民党への不信が広がり、大幅 ………

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