「グリーンイノベーション基金事業」にも選ばれた全樹脂電池の次世代ベンチャーが消滅の危機。
2024年10月号 DEEP
日産自動車出身のエンジニア、堀江英明氏が設立した全樹脂電池のベンチャー企業APB(越前市)が経営危機に瀕している。社会保険料すら滞納し、10月末には手持ちの資金が枯渇する見通しだ。金沢市に本店を置く北國銀行が10億円の融資を提案しているが、「堀江氏が代表取締役であること」が融資の条件で、大株主のTriple-One(トリプルワン、福岡市)は「堀江氏を解任した」としているため、このままでは融資は実行されない。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業」にも選ばれた有望な次世代ベンチャーが「乗っ取り」の挙げ句、消滅するかもしれない。本誌が前々号と前号で伝えた「APB乗っ取り事件」。創業者の堀江氏とトリプルワンを筆頭とする大株主の闘争が続いている。前号では堀江氏の解任を主張して北國銀行が融資できない状況を作っている副社長の大島麿 ………
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