「赤旗」の後追い/「新聞協会賞」なるマスターベーション

朝日が自民派閥裏金の特報で受賞したが、1年前に赤旗日曜版が調査報道で書いた特ダネ。

2024年10月号 DEEP

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2024年度新聞協会賞のニュース部門は、朝日新聞社取材班(代表板橋洋佳氏)の「自民党派閥の裏金問題をめぐる一連のスクープと関連報道」などに決まった。確かに、朝日は東京地検特捜部の動きを何度も特報したが、裏金の存在は本誌2月号で報じた通り、元トラック運転手の30代記者が赤旗日曜版でスクープしたネタだった。何とも釈然としない新聞協会賞とは、そもそもどんな代物なのか。そして本当のスクープとは――。

特捜部の立件を「前打ち」

日本新聞協会のホームページによると、新聞協会賞は新聞全体の信用と権威を高める活動を促進するため、1957(昭和32)年度から設けた。「編集」「技術」「経営・業務」の3分野で顕著な功績を挙げた人を顕彰し、2020年度からは編集が「新聞協会賞」、技術は「新聞技術賞」、経営・業務は「新聞経営賞」にそれぞれ再編された。新聞協会賞初回の1957年度編集分野は、戦争で親とはぐれた子 ………

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