いかがわしい!「疾患啓発キャンペーン」/なかやま検脈!

日本心臓財団が心房細動早期発見を促す「自己検脈」を推奨。イメージキャラは「なかやまきんに君」。おためごかしの広告だ。 

2024年10月号 DEEP

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病気の情報を伝える「疾患啓発キャンペーン」をご存知だろうか。最近ではテレビだけでなくウェブ上でも見かける。例を挙げれば「もっと知りたい子宮頸がん予防」(子宮頸がんワクチン推進)や「骨検―骨にも検診プロジェクト」(骨粗鬆症早期発見)、「なかやま、検脈!」(心房細動早期発見)などだ。しかし、このような「疾患啓発キャンペーン」には隠れた問題点がある。米国医師会雑誌(JAMA)が7月25日、明らかにした。同誌は臨床医学では四天王の一つに数えられる、信頼性の高い学術誌である。報告されたのは、2020年にウェブ展開された英語による疾患啓発キャンペーンの実態調査だ。世界保健機構(WHO)や米国政府機関など公的機関の名を冠した107キャンペーンの内容が精査された。その結果6割強のキャンペーンは、「疾患」だけでなく関連する「検査」にも触れていた。問題はここからである。その8 ………

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