エヌビディア「GPUビジネス」/「独走」はいつまで続くか

AMDやインテル、アップルなどは新世代の半導体開発で反転攻勢に入った。節電と冷却を制した者がAIビジネスの覇者となる。

2024年10月号 BUSINESS

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いま世界は熱狂的なAI(人工知能)ブームの渦中にある。実はAIが脚光を浴びるのは今回が3度目で、1950年代後半~60年代が第1次ブーム。当時は数学の証明など特定分野の単純な回答しかできず、失速した。80年代には専門知識を取り込んだコンピュータが複雑な問題を推論できるようになり、第2次ブームが起きた。ただ、知識の入力が人力頼みでいつの間にか立ち消えになった。2010年代からコンピュータが自動で学習する機械学習(ディープラーニング)が進歩し、入力の手間を省くと第3次ブームが始まり、現在も進行中だ。15年設立の米オープンAI社が22年11月、質問に対して自然な文章で回答する生成AI「チャットGPT」を公開した。誰でも簡単に扱える汎用性を実証すると、猫も杓子も生成AIに殺到した。

GPUビジネスの「宿命」

生成AIは大量のデータ処理を要し、これに用いる米半導体大手エヌビディア社製の「GPU(画像処理半導体 ………

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