テルモの二の舞いか?/「クオリプス」の危うい内情

「親子丼とカツ丼は違う」。最高技術責任者の澤芳樹教授は「第2の森下竜一になるのではないか」ともっぱら。

2024年10月号 DEEP

大阪大学発の再生医療ベンチャー「クオリプス」(東京)の雲行きが怪しい。2023年6月に東証グロース市場に上場したクオリプスは、今年度中にⅰPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った日本初の製品を承認申請する期待から株価が上昇。8月末の株価は、23年6月の上場時から4倍以上となる7000円を超す勢いで推移している。そんな好調に見える同社だが、ここにきて開発品が不安視され、弁解に追われている事態となっている。

挫折したテルモの「仮承認」

クオリプスは17年3月、心臓血管外科の阪大大学院医学系研究科の澤芳樹教授(69)が見出した再生医療技術をⅰPS細胞で実用化する目的で設立した。澤教授のほか、ベンチャーキャピタリストである原丈人氏の投資会社デフタ・パートナーズ(当時)などが出資。第一三共やテルモ、大幸薬品が株主に名を連ねる。取締役でもある澤教授は最高技術責任者として開発を指導。澤教授の技術は、重い心 ………

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