ガバナンス不毛地帯/おぞましき「川崎重工」

潜水艦修理を巡る裏金作りが発覚したかと思えば、エンジンの燃費データを改竄。「事業部あって本社なし」が不正の温床。

2024年10月号 BUSINESS [スキャンダルのデパート]

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自身のパワハラやおねだり体質が内部告発され、自殺者が出る騒動になったにも拘らず、辞任を拒み続けた兵庫県知事の斎藤元彦(46)。支持母体の日本維新の会が辞職要求に転じるなど一段と窮地に追い込まれているが、「神戸には首筋が寒い大組織のトップがもう1人いる」と地元財界関係者は眉を顰める。海上自衛隊潜水艦の修理を巡る裏金・接待疑惑や船舶用エンジンの燃費データ改竄など不祥事を頻発させている川崎重工業の社長、橋本康彦(67)のことだ。

裏金作りに役員の関与なし?

「皆様にご心配、ご迷惑をおかけしています。大変申し訳なく、改めて心からお詫び申し上げます。真相を解明するだけではなく、他にも不正事案がないかを全社一斉に調査を進めており、本件を機に膿を出し切る覚悟でコンプライアンス(法令遵守)、ガバナンス体制の再構築に取り組んでいきます」潜水艦修理に絡み、川重が下請け企業への架空発注を重 ………

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