ドン・キホーテ世襲/究極の節税と23歳の跡継ぎ

年齢差がじつに50歳を超える世襲はかなりの荒業。「家業」は無事に世襲されるのか。

2024年10月号 BUSINESS

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これほどあからさまな世襲人事も今時珍しいだろう。ディスカウント店「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は9月27日開催の株主総会で新たな経営体制を選任する。目玉は創業者・安田隆夫氏の子息・裕作氏を取締役に取り立てる抜擢人事。何しろ、この9月に23歳となったばかりの若者だ。今年75歳の安田氏にとって裕作氏は「長男」とされる。後妻である絢夫人との間の子で、一家は2015年にシンガポールへと移住、超高級住宅街セントーサに豪邸を構えた。裕作氏はスイスに留学。年間学費が1千万円超の寄宿学校「ブリヤモン・インターナショナルスクール」を卒業したのは20年6月。2年後の22年8月、やはりスイスの名門でシンガポールにも分校を持ついわばホテル大学の「EHL」に入学した。こちらもかなりの高学費とされる。「創業家の一員として、若い ………

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