「捜査はもういい!」/官邸に牙抜かれた「刑事局長・森本宏氏」

「政治とカネ」総仕上げに当たると見られた最高検刑事部長の森本宏が法務省へ。何があったのか。

2024年9月号 DEEP

東京地検の検事正となり、自民党の「政治とカネ」を巡る事件の総仕上げに当たるとも見られていた最高検刑事部長の森本宏氏が7月9日付で、法務省刑事局長へ異動した。「次の次の検事総長へのステップ」と評する向きがある一方、首相官邸に「牙を抜かれた人事」との見方もある。検察に関する国会答弁を担当するので、自ら関わった事件の強引、粗雑な捜査を追及され、癇癪を起こすと予想する人までおり、今後が注目される。

ほとんどの事件が係争中

法務省発表資料や検察関係者の話によると、森本氏は1967年8月生まれ。温泉で有名な岐阜県下呂市の出身で、市内の県立益田高校(現・益田清風高校)から名古屋大学法学部へ進み、在学中に司法試験に合格した。同大学卒業後、92年に司法修習(44期)を修了し、検事に任官。東京地検で見習い後、福岡地検や横浜地検などを経て、エリートコースの一つの法務省刑事局付へ。さらに同省大 ………

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