自衛隊「同時多発」不祥事の真因/処方箋は三種三様

不祥事の内容は多岐にわたり、それぞれの原因や影響は異なる。「再発防止策」の中身は一緒くたに論じられない。

2024年9月号 DEEP [再発防止策]

  • はてなブックマークに追加

防衛省・自衛隊が同時多発的な不祥事の大激震に見舞われている。7月12日に特定秘密の漏洩、潜水手当の不正受給、基地内食堂での不正飲食、パワハラなどで計218人を処分したと発表した。これに加え、潜水艦乗組員が川崎重工業から物品供与などを受けた疑いで特別防衛監察が進んでいる。不祥事の内容は多岐にわたり、それぞれの原因や影響は異なる。木原稔防衛相は「再発防止策を徹底し、二度とこうしたことが起きないよう、防衛省・自衛隊一丸となって取り組み、国民の信頼を取り戻していきたい」と語ったが、当然ながら「再発防止策」の中身は一緒くたに論じることはできない。

「漏洩」と認定された大半が「形式犯」

「失墜した信頼を回復するのは容易ではない」(毎日)「同盟国や同志国の信用を損ないかねない事態」(読売)大量処分が発表された翌日の全国紙朝刊では、一連の問題の中でも特定秘密の漏洩が最も深刻な問題として扱われた ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。