片山さつき議員の思惑先行/「地銀・信金支援議連」は両刃の剣

郵政への「対抗勢力」の色が濃く、党内に軋轢を起こしそうだが、片山さつき氏の「思惑」とは――。

2024年9月号 BUSINESS

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派閥裏金問題で与党自民党が揺れに揺れた先の国会。その陰に隠れて目立たなかったが、もう一つ尾を引きそうな波乱が起きていた。元地方創生相、片山さつき参院議員(65)による「地域金融議員連盟」の立ち上げだ。地方でなお集票力を誇る郵政への「対抗勢力」の色が濃く、来たる衆院解散・総選挙や参院選に向けて党内に軋轢を起こしそうだが、片山氏の「思惑」とは――。「我が党の長い歴史で金融機関を応援する議連はなかった。記念すべき日だ」――。6月20日、参院議員会館地下の大会議室。朝8時半から集まった約50人の衆参国会議員や全国地方銀行協会、全国信用金庫協会など各団体のトップを前に、片山氏は誇らしげに語った。そしてこう付け加えた。「ほかにも問題はあるが、言わぬが花だ」「ほかの問題」とは、日本郵政グループを巡って「郵便局の新たな利活用を推進する議連(郵活連)」がめざしていた ………

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