スクープ再掲/乾坤一擲! トヨタが九州に「EV先端工場」/2023年11月号より

出遅れたEVシフトを急加速。株式市場は好感している。欧米ではEV化に労働者が反発。トヨタは批判を乗り越えられるか。

2024年8月号 BUSINESS [EV販売350万台に向け巨額投資]

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トヨタ自動車が福岡県内にEV関連の新工場建設を計画していることが明らかになった。トヨタは、子会社トヨタ九州(福岡県宮若市)を高級ブランド「レクサス」の生産基地と位置づけ、2035年までに全面的にEVに切り替える計画を打ち出している。出遅れたEVシフトに血眼で追随する動きを見せており、新工場の建設計画はそうした動きに対応するものだ。

日米でEV用電池に7700億円

トヨタが新工場の建設を目論むのは、福岡県東部に位置する京都郡苅田町で、同県が造成している「新松山臨海工業団地」。すでに第一工区の工事は終わって完売しているが、22年4月に売り出された第二工区分約30万平方メートルすべてをトヨタが一括で購入するようだ。同工業団地は海上空港として24時間稼働している北九州空港のほぼ対岸に位置し、国内で有数の臨海工業団地といわれている。半径5キロ以内に東九州自動車道のインターがあるほか、セメントや ………

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