カルロス・ゴーンの「負の遺産」/EV向け電池メーカー「AESC」が綱渡りの資金繰り

号外速報(7月17日 17:30)

2024年8月号 BUSINESS [号外速報]

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横浜みなとみらいに「AESCジャパン」というEV向けリチウムイオン電池メーカーがある。日産自動車とNECの合弁会社として誕生し、もとは「オートモーティブエナジーサプライ」という社名だったが、2018年に中国の再生可能エネルギー大手「エンビジョングループ(遠景科技集団)」に買収された。23年3月期の売上高は1035億円(前期比89・8%増)と、急速に事業規模を拡大してきたものの、足元で資金繰りに変調をきたしていることがわかった。

仕入れ先に突然「お支払い期限に関するお願い」

AESC常務執行役員から「お支払い期日に関するお願い」と題したレターが突然、仕入先に届いたのは5月30日のことだった。「誠に恐縮ではございますが(中略)12月検収明細に記載の対象POの代金につきまして、6月末までお支払い猶予をお願い致したく存じます。現在、弊社とメインバンクとの間で主要な融資契約を無事締結しましたが、当該融資契約に基づく融資実行を ………

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