「ハメられた堀江社長」/次世代電池の開発ベンチャーに「ファーウェイの魔の手」

NEDOが75億円の補助金を投じた次世代電池の開発ベンチャー「APB」乗っ取りに慌てふためく経産省。

2024年8月号 DEEP

7月上旬、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に、あるベンチャー企業から「代表者変更」の通知が届いた。NEDOがその会社に確認を入れると「代表者は代わっていない」という。NEDOから報告を受けた経産省の幹部も「何かおかしなことが起きているらしい」と、この会社の動向を注視している。あるベンチャーとは福井県越前市に本社を置くAPB。現在のリチウムイオン電池に代わる次世代電池として「全固体電池」が注目されているが、APBが開発しているのは全固体電池の弱点を補うとされる「全樹脂電池」だ。その将来性を買ってNEDOは75億円の補助金を出している。

実態不明の「トリプルワン」

創業者の堀江英明氏は元日産自動車の技術者で、同社初のEV(電気自動車)「リーフ」の大容量リチウムイオン電池を開発した人物である。日産の開発部門にいた1998年、堀江氏はリチウムイオン電池を超える全樹脂電池を ………

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