女性初の検事総長に就任した畝本直美氏は、性恨が腐り再生がほぼ不能な検察を変えられるか。
2024年8月号 DEEP [もはや再生不能か]
14年前、大阪地検特捜部による「妄想」の捜査と主任検察官による証拠改ざん、特捜部長らによるその隠ぺいという未曾有の不祥事(大阪事件)から再生を誓ったはずの検察――。ところが、その後も東京、大阪両地検特捜部で「陰謀」や「妄想」の捜査が横行する一方、政権に取り入り、検事総長の一歩手前まで行った男がいた。検察官による「エッチ系」の事件も相次ぎ、果ては大阪地検検事正が部下の女性検事をレイプしていたことまで明らかになった。本誌が先駆けて報じてきた「女性初の検事総長に『畝本(うねもと)直美』誕生へ」が実現したが、彼女は性根から腐り再生がほぼ不能な検察を変えられるだろうか。
「検察に厳しい目が注がれている。適正な検察権の行使に努めたい」「不偏不党のスタンスを大事に」。7月9日、戦後33人目の検事総長に就いた畝本氏は記者会見でこう語った。厳しい目が注がれる契 ………
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