黒すぎる「イセコレクション」売却/管財人弁護士が「虚偽申請」

推定落札総額を比べると、クリスティーズがサザビーズを上回っているのは一目瞭然。

2024年8月号 BUSINESS [一目瞭然]

  • はてなブックマークに追加

会社更生手続き中の「イセ食品」(現・たまご&カンパニー)グループ元会長で、破産手続きも進行中の世界有数の美術品コレクター、伊勢彦信氏(95)。その西洋絵画コレクションの処理をめぐり、関係者の間で更生管財人のT弁護士 (56)に対する不審感が広がっている。イセコレクションの西洋絵画の名品15点をオークションで処理する際、同コレクションを高く評価した会社ではなく、大幅に低い評価のライバル会社に委ねたからだ。推定落札価格が軽く50億円を超える作品も存在していただけに、美術業界では「背景に何か胡散臭い事情でもあるのでは」と訝る向きもある。

95歳の「エッグ・キング」を追い詰める

鶏卵最大手のイセ食品グループは「森のたまご」など自社ブランドの鶏卵などを全国のスーパーマーケットに卸しており、イセ食品単体の2021年1月期の売上高は約477億6400万円に上っていた。「世界のエッグ・キング」と称された伊勢氏は ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。