モラルハザード!/日本経済のお荷物「農林中央金庫」/反省のカケラもない理事長ら

全ての弊害は農協に「金融」兼営を認める枠組みから生ずる。金融庁はモラルハザードな「特別扱い」をいつまで続けるのか。

2024年8月号 POLITICS

  • はてなブックマークに追加

農林中金は、資金運用の失敗により、今年度末の決算が1兆5千億円を超える赤字となる見通しとなり、各都道府県信用農協連等の農林中金に対する預け金を劣後ローンに切り替えるという自己資本増強策を打ち出した。2008年のリーマン・ショック時も、農林中金は5700億円の赤字となり、1兆9千億円の資本増強と同時に理事長が引責辞任する事態に追い込まれた。再び同様の危機を招いたのに何の反省もなく、奥和登理事長は報酬カットだけで留任しようとしている。農林中金自身の認識がこの程度では、再発を防止できるはずがない。より深刻な問題は、前回同様の自己資本増強策が、反省もなく平然と繰り返されようとしている点である。日本でも金融機関に自己資本比率規制が導入されたのは1993年のこと。その際、協同組織である農林中金は、出資者が資力の乏しい会員(農家・農協・信用農協連)に限定されているた ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。