連載 「経済断影」/想定外の「電力爆食時代」が到来/井伊重之・経済ジャーナリスト

生成AIなどデジタル化の進展に伴い、DCの消費電力は26年には世界全体で22年の2倍以上に。

2024年8月号 BUSINESS [経済断影]

中期的なエネルギー政策の指針「エネルギー基本計画」の策定が本格化している。脱炭素やエネルギー安全保障など幅広い観点から議論が進められており、2040年度の電源構成目標を提示する。そこで新たなテーマに急浮上しているのが電力需要の増大だ。デジタル化の進展や人工知能(AI)の普及などで電力需要は今後、爆発的な伸びが見込まれる。急増する電力需要に対応した安定電源の確保が重要な課題になっている。

世界中でDC建設ラッシュ

政府は7月2日、首相官邸でグリーントランスフォーメーション(GX)に向けて有識者の意見を聞く「GX2040リーダーズパネル」の初会合を開いた。初会合には米マイクロソフトやNTT、東大でAIを研究する教授ら専門家が招かれ、岸田文雄首相とデジタル化やAI普及、高性能半導体の製造に加え、それらを支える電力需給について意見交換した。この中で岸田首相は「これからはAIが産業の鍵を握る。デ ………

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