障害慣れはネット証券の「新常態」か。加速度的に顧客基盤を広げる北尾SBIの「蟻の一穴」にならないか。
2024年8月号 BUSINESS
2024年6月7日(金)15時過ぎ、SBI証券で米国株式を運用する多くの顧客に、「【重要】米国株式の期間指定注文失効についてのお詫びとご連絡」と題されたメールが届いた。なんと、米国株式の期間指定注文が、SBI側の事由により、繰り越されず失効してしまったという。エヌビディアやマイクロソフトなどAI関連大型株が沸騰するなか、売りや買いの注文を事前に設定し、利益確定や損失回避に備えていた投資家が数多くいたはずだ。
さらに、面倒くさいことに、期間指定注文を再度、自身で設定するようにとのことだ。何十銘柄も事細かく売買設定する投資家にとっては、手間のかかる作業になったに違いない。実際、SNS上では、「集団訴訟ものでは!」などと不満や批判の声が渦巻いていた。実は以前から、なかなかログインできなかったり、画面が固まりスムーズに取引できないことが、何度かあったので調べてみ ………
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