「情報横流しの主犯」の元取締役とは、現三菱HCキャピタルの社長を務める久井大樹に他ならない
2024年8月号 BUSINESS
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)には、自浄作用という機能は備わっていないらしい。なにしろ責任を取るべき首脳陣には反省のかけらもないからだ。金融庁は6月、MUFG傘下の三菱UFJ銀行と証券会社2社に業務改善命令を発出した。証券取引等監視委員会の検査で、銀行が顧客企業から入手した株式の売り出しなどの重要情報を、顧客の意向に反して勝手に証券に横流しして、証券が営業攻勢を掛けていたことが明るみに出たためだ。銀行自身が顧客企業に系列証券会社を使うように押し込み営業をしていたことも明らかになった。銀行と証券の間で顧客の同意を得ずに情報の共有を禁じるファイアーウォール(FW)規制違反である。法令違反は合わせて数十件に上った。MUFGの事案が罪深いのは情報横流しの主犯が現場の営業担当ではなく、取締役だった点である。しかも単なる規制違反ではなく、ローンパワーを利 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。