自動車業界の火種「丸紅3人衆」

日産とホンダの社外取締役に就任する丸紅の歴代社長2人は犬猿の仲。EV協業交渉への影響を懸念する声が広がる。

2024年7月号 BUSINESS [危うい日産・ホンダの協業]

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日産自動車とホンダの包接的な協業交渉が大詰めを迎えている。今年3月15日、日産の内田誠社長とホンダの三部敏宏社長が共同で記者会見を開き、協業を検討していく方針を明かした。その後両社で検討チームが作られ、EV向け電池、同モーター、完成車の相互補完などの6分野で協業の検討がなされている。両社ともに交渉は早く決着させる意向を示しており、遅くとも今夏中には結論が出て、両社は協業に向けて一歩前進する見通しだ。

日産の内紛は「お家芸」

しかしここにきて、両社の協業が成立しても、その後の展開に水を差しかねない「2人の社外取締役」の存在を危惧する声が出始めている。その2人とは、大手商社の丸紅で社長、会長を務め、現在は同社名誉理事の任にある朝田照男氏(75)と、同社現会長の國分文也氏(71)のことだ。朝田氏は今年6月の株主総会で日産の社外取締役に就くことが内定しており、就任後に監査委員会委 ………

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