薄型テレビ/「イケてるブランド」は中台企業

日本勢はもはや絶滅危惧種。「メイド・イン・ジャパン」が死語になる日が、すぐそこまで迫っている。

2024年7月号 BUSINESS

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秋葉原の家電量販店。一等地の1階フロアはアップル製品の売り場を中心に携帯電話が独占している。かつて1階にあったテレビ売り場は4階だが、中心にはスマホ向けのイヤホンがずらりと並び、テレビは壁の隅に追いやられている。「家電の王様」と喧伝された頃の面影はない。店員に売れ筋を聞くとこんな答えが返ってきた。「液晶テレビで台数が出るのはハイセンス。値段がこなれていますから。最近はTCLの人気が急上昇しています。サッカー選手の堂安律のCMをネットやテレビでよく流しているからでしょうか。有機ELはレグザがよく売れています。国内メーカーではシャープのアクオスが人気で、ソニーのブラビアやパナソニックのビエラも置いていますが、値段が張るのでお買い上げになるのは年配の方が多いですね」

「シェア37%」のハイセンス

調査会社BCNによると2023年の薄型テレビのメーカー別国内販売シェア(台数ベース)は1位がT ………

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