貧すれば鈍す/テレビ局がクラブ詰め「派遣記者」募集の奇怪

問題の募集広告では、警察や役所の記者クラブに配属される報道記者を派遣形態で募っている……。

2024年7月号 BUSINESS

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テレビや新聞など大手マスコミの窮状が伝えられて久しい。インターネットとスマホの普及で新聞の発行部数は大きく減り、テレビも広告収入が低迷している。マスコミ各社とも構造改革という名の大規模なリストラを進めており、その一環として民放キー局が派遣社員として報道記者を募集していることが分かった。これまでもテレビ局が他局や新聞社で実務経験がある記者を中途採用する例は多かった。ただ、そうした場合でも雇用形態は、正社員あるいは契約社員などとして雇い入れていた。地方支局などでは地元住民と業務委託契約を結ぶこともある。それが今回は「外部スタッフとして、記者クラブに所属できる貴重な求人です」などと銘打ち、派遣社員の待遇で報道記者を集めているのだ。その募集案内によると「社会部、政治部、経済部など、行政や司法の記者クラブに所属し、担当団体での取材」「記者として各 ………

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