3度目の血税投入/甘やかされ過ぎ「きらやか銀行」

過去15年に3回も公的資金を注入されても赤字を垂れ流し、期日までに返済できない金貸しを延命させる悪習。

2024年6月号 BUSINESS

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4月26日、世間が明日からGW休暇だと浮足立つ金曜日の午後、どさくさに紛れるように、きらやか銀行(山形市)と仙台銀行(仙台市)を擁するじもとホールディングス(仙台市)は、2024年3月期の業績見通しを修正し、当期純損益が17億円の黒字から234億円と2期連続の赤字に転落すると発表した。きらやか銀が、①不良債権処理増大、②有価証券損失、③店舗の減損処理という三重苦により、当初予想の7億円の黒字から244億円の赤字に転落するのが主因だ。この結果、きらやか銀は、今年9月に事実上の返済期限を迎える公的資金200億円の返済が困難になったとし、国と返済時期の延長を含めて協議するという。きらやか銀の川越浩司頭取(じもとHD会長)とじもとHDの鈴木隆社長は、国との協議に目途が立った時点で引責辞任する。きらやか銀は21年3月期にも最終赤字となり、当時のじもとHD社長兼きらやか銀の頭取が引責 ………

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