「トランプ2.0」の世界と日本はどうなるか/特別寄稿・園田耕司

トランプに否定的な見方は、バイデン政権の継続を望む外交政策エリートらの影響が色濃く出ている側面も見逃してはならない。

2024年6月号 POLITICS [トランプ錯乱症候群]

「もしトラ」「ほぼトラ」「確トラ」など、今秋の米大統領選をめぐってトランプ前大統領の再選を予見する言葉が大流行だ。仮に「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」を掲げるトランプ氏が復権すれば、国際社会に大きな衝撃を与える。3月に最新刊『覇権国家アメリカ「対中強硬」の深淵 米中「新冷戦」構造と高まる台湾有事リスク』(朝日新聞出版)を上梓した園田耕司氏は、朝日新聞ワシントン特派員としてトランプ政権を現地で取材し、トランプ氏に関して複数の著作もある。先月号に続き、「トランプ2.0」の世界、そして日本への影響を分析してもらう。(本誌編集部)

「ウクライナ戦争に米国の国益はない」

トランプ氏の選挙キャンペーンでの発言をみると、自身の裁判について感情的発言が目立つ一方、自身が再選されたときの体系だった政策的説明はほとんどない。このため、トランプ氏の政治手法の大きな特徴の一つである予測不能性 ………

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