欧州を分断するドイツの「中国盲従」

仏マクロン大統領は習近平国家主席に厳しい姿勢を見せた。片や親中姿勢を見せる独ショルツ首相に国民は頭を抱える。

2024年6月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

5月6日、5年ぶりとなる欧州訪問でパリを訪れた中国の習近平国家主席は、フランスのマクロン大統領、欧州委員会のフォンデアライエン委員長と会談した。

中国に近づきすぎている

この会談でマクロン大統領はウクライナ戦争を終結させるため、中国がロシアに影響力を行使するよう強く要請。習主席はロシアとの関係には直接言及しなかったものの「すべての当事者に対し接触と対話を再開するよう呼びかける」と応じた。マクロン大統領らは中国との間で起きている貿易摩擦についても厳しい態度で臨んだ。欧州連合(EU)は現在、中国政府の補助金によって販売価格を抑えられているとして中国製EVの実態調査を進めている。4月に入って中国製の太陽光発電パネル、風力発電タービンに対する調査も開始。さらに中国の公共調達で欧州の医療機器メーカーが締め出されているとして解明に乗り出すと明らかにした。個別企業への締めつけも強 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。