「浦島太郎のIBM」を妄信/ラピダスに「血税1兆円」

過去のIBMの行状を見る限り「ものになりそうにない技術だから日本に投げた」と見るのが妥当だろう。

2024年6月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

「またIBMにしてやられるのではないか」――。日本のIT業界でこんな懸念が広がっている。「国策半導体プロジェクト」として、国費約1兆円を投じて最先端半導体の量産に挑むラピダスがIBMの技術を導入する。だが、とうの昔に半導体の生産から撤退しているIBMは「半導体のメジャープレイヤーではない」というのが世界の共通認識だ。ラピダス誕生のきっかけは2019年にIBMのCTO(最高技術責任者)だったジョン・ケリーが東京エレクトロン元社長の東哲郎(74)にかけてきた一本の電話とされる。「2ナノメートルのロジック(半導体内部でデジタルデータの演算・処理を行う機能)の開発が完了した。技術提供をするから、日本で製造しないか」――。そう持ち掛けられたと、現ラピダス会長の東は語っている。

上客・IBMへの「恩返し」?

まず、ここがおかしい。この年、東は東京エレクトロンのすべての役職を退いている。会長から相談役になっ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。