8兆円介入! 「おぼこ植田」猛虎神田を走らす/滝田洋一・名古屋外国語大学特任教授

円相場と長期金利の二兎を追う愚。へぼ将棋、王より飛車を可愛がり。王は為替なのか、債券なのか。

2024年6月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

「はい」――。少し甲高い声で植田和男日銀総裁(72)はそう回答した。そして、その一言が為替相場を円安の方向に飛ばした。4月26日午後3時半からの記者会見である。記者からの質問は「つまり今回は、これは基調的な物価上昇率への(円安の)影響は、まあ無視できる範囲だったという認識でよろしいのでしょうか」。それに対して、留保条件をつけずに「はい」と答えたものだから、円売りの機をうかがっていた市場参加者には飛んで火にいる夏の虫。円売りの雪崩が起きた。「ただし、円安の影響については注視しています」とでも付け加えればよさそうなものを。誰しもそんな感想を抱いたろうが、経済学者である総裁の一言はお愛想なしだった。

総裁の胸の内は「緩和終結」

1カ月前とは何という違いだろう。3月19日、植田総裁の率いる日銀は、マイナス金利の解除、イールドカーブコントロール(長短金利操作)の撤廃、ETF(上場投資信託 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。