「連続大赤字」「カリスマ創業者死去」宝島社に経営不安説

連続大赤字の最中にカリスマ社長が死去。出回る信用不安説。「24年8月期は大きく黒字化の見通し」と言うが…。

2024年6月号 BUSINESS

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出版大手の宝島社(東京都千代田区)はこのほど、2019年発売の田中みな実の写真集『Sincerely yours...』に5度目の重版がかかり、累計発行部数が60万5千部に達したと発表した。ところが同社について水面下で経営不安説が囁かれているという。紙商社の審査担当は「最近業界で宝島社が危ないらしいという情報が回っている。急には取引を止められないが心配だ」と明かす。いったい何が起きているのか。第一に業績が悪い。22年8月期、23年同期と連続で営業損益段階から大幅な赤字を計上した。最終赤字額は22年が42億円、23年が57億円に達する。売上も21年に343億円あったが、22年は303億円、23年は221億円とつるべ落としだ。会社は業績について本誌に「コロナ禍による市況変化を踏まえ商品ニーズの見直しを徹底的に行い、22年度から23年度にかけて棚卸資産の評価損及び廃棄損を計上したことが主因で赤字にな ………

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