東海東京証券にハマった地銀7行は「八方塞がり」

お荷物となった提携合弁証券会社を抱えたまま、身動きが取れず、無為無策の時が過ぎていく。

2024年5月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

「東海東京証券」(東海東京)をご存じだろうか。2000年10月に日興証券系列の東京証券と東海銀行グループの東海丸万証券が合併し、誕生した準大手証券だ。2000年といえば、不良債権問題の真っただ中で、金融庁が発足した年。01年4月には、三和銀行と東海銀行などが経営統合し、UFJホールディングスが誕生。日興証券も会社分割や持ち株会社化を進めていた。東海銀行も日興証券も自らの生き残りに必死で、グループ会社の面倒をみる余裕など全くなかった。東海東京は09年に持株会社体制に移行し、東海東京フィナンシャル・ホールディングス(東海東京FH)を設立、東海銀行(現三菱UFJ銀行)からの出資4.82%をつなぎ留めながら、トヨタファイナンシャルサービス証券、高木証券、エース証券など中堅証券会社などを次々と傘下に収め規模を拡大することで、したたかに荒波を乗り越えてきた。東海銀行常務など ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。