「赤字転落」ミニストップ、ローソンに身売りか

買収費用は1店当たり2千万円程度。約400億円を投じて規模でファミマに肉薄できるか。

2024年5月号 BUSINESS

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「イオンも観念したのではないか」――。3月下旬に金融筋からこんな話が広がり始めている。観念したのは、イオンがグループのお荷物といわれるコンビニのミニストップ株(約48%)を保有し続けること。3月22日に同社が発表した2024年2月期の業績修正で、単体決算の純利益が(23年2月期は98億4500万円の黒字から)2億3700万円の赤字に転落する見通しが明らかになったからだ。長年、コンビニ業界は「1強(セブン―イレブン・ジャパン)、2弱(ファミリーマート、ローソン)、1問題外(ミニストップ)」と言われてきたが、その差はもはや埋めがたい。イオンが最近、グループ企業の選別を進めていることも背景にある。1990年代に少額出資した3社の末路を見れば明らかだ。昨年に首都圏スーパー、いなげや株を51%まで出資比率を高め、イオングループの食品スーパー群で国内トップシェアとしたほか、今年になって ………

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