初の外国人トップを3年で事実上解任。混乱の元凶なのに居座る社外取締役に怨嗟の声。
2024年5月号 BUSINESS
「本日社長として新たな一歩をスタートした。皆さんとともに『KAITEKI』の実現に向けて全力で取り組んでいく」
4月1日付で三菱ケミカルグループの社長に就任した筑本学は同日、新入社員125人にそう話しかけた。KAITEKIは地球環境問題の解決に資するサステナビリティを意識した経営のことで、元会長の小林喜光が推進したものだ。新入社員に向けた筑本の話のポイントは最後にあった。そこで本人は「忖度をしない、させない」と訴え、社員が思ったことを話し合える職場づくりの大切さを協調した。なぜ重要なのか。中堅幹部はこう解説する。「この3年間、米国流のトップダウンにおびえ、社長への忖度が酷かった」社長とは2021年4月に就任したジョンマーク・ギルソンのことだ。ベルギー出身で、三菱ケミが社外から外国人のトップを招くのは初めて。化学大手ダウ・ケミカルの関連会社で幹部を務めたギルソン ………
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