3・24熊本県知事選「木村 vs 幸山」の大勝負

どちらがなっても能力に不足はない。両候補から選べる熊本の有権者は恵まれている。カギを握るのは無党派層の動向だろう。

2024年4月号 DEEP [TSMCの足下で]

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台湾積体電路製造(TSMC)が進出する熊本県はいま、4年に一度の県知事選の真っ最中である。4期16年務めた学者出身の蒲島郁夫知事が引退を表明し、副知事として仕えた元総務官僚の木村敬が自民、公明両党の推薦を得て、後継者として名乗りを挙げた。一方、過去2回、知事選に挑戦して蒲島の前に破れた元熊本市長、幸山政史が「三度目の正直」の出馬を宣言。立憲民主、国民民主、共産、社民の国政野党4党が、正式な推薦や支持ではない、「自主応援」「自主支援」として幸山を推す方針を決めている。おりしも裏金問題によって自民党には逆風が襲う。群馬県前橋市長選では、4期目を目指した自公推薦の現職が、旧民主党系の女性県議に惨敗したばかり。TSMC誘致の功績を、「裏金」がかき消しかねない。木村敬は東京出身。1974年生まれの49歳。私立武蔵中・高を卒業後、一浪して東大法学部に進学した。国家公務 ………

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