「オーナーズブック」が嵌ったドロ沼とある不祥事

東証プライム上場「ロードスターキャピタル」が手掛ける一部ファンドで償還遅延トラブルが長引いている。

2024年4月号 BUSINESS

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東証プライム上場のロードスターキャピタルが手掛けるソーシャルレンディング「オーナーズブック」――。その一部ファンドで3年前に発生した償還遅延トラブルが長引いている。問題の案件は2019年9月に募集・投資実行されたもので金額7億5千万円。投資家約2150人が申し込んだ。投資対象は大阪・日本橋のホテル素地。貸付先は開発SPCで、償還予定は21年4月とされた。が、コロナ禍などを理由に元本返済がなされないまま今に至る。借り手の母体は「UKホールディングス」(大阪市中央区)なる会社で、ホームページによると、不動産から音楽グループマネジメントまで事業は幅広い。18年2月まで代表取締役を務めた橋本博之氏は故原健三郎代議士の元秘書だという。この間、ロードスター側は資金回収のためあれこれと策を講じてはいる。件のホテル素地の評価額は芳しくないと見え、UK社が7年前に取得した京都市内の ………

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