哀れ! ゴールドマンにカモられる楽天「社債地獄」

残る「救いの神」は、米国のハイイールド債市場となるが、火の車の楽天は幾ら払うハメになったのか。

2024年4月号 BUSINESS

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きな臭い噂が絶えない楽天の資金繰り。とりわけ生死を分ける社債のリファイナンス(負債を新たな負債に組み換えること)の状況を見てみよう。楽天は1月末に今年11月に満期を迎える合計17億5000万ドル分の債券を最大10億ドル(約1500億円)買い戻すと発表した。その後、満期3年のドル建て社債18億ドル(約2650億円)を発行した。要は11月末まで返済の必要がないお金を返すために10カ月も前に工面したことになる。しかも発行利率は11・25%とバカ高い。楽天の財務で、何が起きているのか。楽天は携帯キャリア事業に参入し、膨大な借金を背負うハメになった。当初、楽天は本業であるECや金融事業が絶好調で非常に低い金利で社債を発行できたから、瞬く間に借金が膨れ上がった。社債の長所は財務が良い時は非常に安いコストで大量のカネが集まるが、財務が悪くなると一切調達できなくなる欠点を持つ。メイン ………

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