高橋KDDIが夢想するローソンの「勝ち筋」

ENEOSの参加が幻となったローソンの新経営体制で、KDDIに勝算はあるのか。

2024年4月号 BUSINESS

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「似合ってるでしょ」ローソンの制服である青と白のストライプの上着をはおったKDDIの高橋誠社長は終始上機嫌だった。

ファミマを狙ったSB

KDDIは2月6日、TOB(株式公開買い付け)を実施し、ローソン株式の50%の取得を目指すと発表した。TOBが成功すれば、すでに50%の株式を持つ三菱商事とローソンを共同経営することになる。投資総額約5千億円を見込む。社長はこれまで同様、三菱商事の出身者が就く方向だが、KDDIからも幹部が送り込まれる見通しだという。通信会社によるコンビニ買収は話題を呼んだ。KDDIの利益剰余金は約5・4兆円にまで積み上がり、大型M&Aの可能性は噂されていた。ただ、競合他社は「何か仕掛けてくるとは思っていたが、まさかローソンとは」(通信キャリア幹部)と驚きを隠さない。ここ数年、通信業界では高橋社長の手腕が話題を呼んでいる。たとえば2022年7月に全国で発生した大規模通信障害は ………

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