「自民裏金」 甘い検察/政権に忖度の過去/法務省を分離せよ!

捜査終結のタイミングを事前に伝える異例の対応。裏金3千万円以下なら使途も追及せずにお咎めなし。そんな捜査でいいものか。

2024年3月号 DEEP [「尻切れ」捜査]

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「1年間で10億円というのはピンときませんけれども、1時間10万9千円ですよ。二階幹事長は5年間、寝ているときも起きているときも1時間ごとに10万円、ひたすら政治のためにお金を出し続けた。あり得ますか。あり得ないですよ」2月6日、衆院予算委員会。立憲民主党の米山隆一は首相の岸田文雄にそう迫った。政党から政治家個人に支出される「政策活動費」はこれまでもメディアなどで批判されてきたが、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件をきっかけに問題が再燃した。

まさに抜け穴の「政策活動費」

元自民党幹事長の二階俊博には在任中の2016年~21年までの5年間に約160回、総額約48億円が支出されていた。政治資金規正法は「何人も、公職の候補者(=政治家)の政治活動に関して寄付をしてはならない」として、政治家個人への寄付を禁じているが、政党が政治家個人に寄付することは、唯一の例外として認めている。政党は ………

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