宏池会の跡目争いは林官房長官VS上川外相

岸田、林、上川、麻生……。跡目を巡る思惑が交錯する中、自民党総裁選は半年後に近づいている

2024年3月号 POLITICS

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秋に予定されている自民党総裁選が迫る中、「ポスト岸田」候補の動向に注目が集まっている。自民党安倍派の裏金問題の閣僚交代で、昨年末に急きょ官房長官に就任した林芳正氏(63)もその一人。かねてより首相への意欲を公言し、政界屈指の政策通であることから「岸田政権が退陣となれば、そのまま林政権になることもあり得る」(宏池会中堅)とも囁かれるが、ここに来て、思わぬライバルも出現しており、名門・宏池会の後継争いも激化しそうだ。林氏は、大蔵相などを務めた義郎氏の長男として生まれ、東大法学部を卒業後、三井物産、ハーバード大ケネディ・スクールなどを経て、1995年に参院選山口選挙区で初当選。防衛相や農水相、文部科学相などを歴任し、2021年には、首相を目指すため衆院に鞍替え。昨年9月まで外相も務めた。22年に月刊誌が政治記者に行った「次の総理にふさわしい政治家」アンケ ………

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