口舌の徒/東電会長「小林喜光」は人物眼ゼロ

損ジャ櫻田、三菱ケミカルの外国人社長、元東芝の車谷。みんな小林が推挙した駄物。

2024年3月号 BUSINESS

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「エゴに心を支配された人が晩節を汚し、企業を潰し、自分の人生をダメにしていく人たちなのです」

「よくぞご決断下さった」

2007年5月16日、京セラ創業者の稲盛和夫(1932~2022年)が東京証券取引所で行った訓話は後に「伝説の東証講演」と評判になるほど含蓄に富む内容であり、現在に至るまで語り継がれている。当時東証会長(元東芝会長)だった西室泰三(1935~2017年)はライブドア事件などが浮き彫りにした拝金主義の風潮を嘆き「なぜ経営に哲学が必要なのか」を演題に経営者の道を説いてほしいと稲盛に講演を依頼した。ただ、その西室も15年に発覚した東芝粉飾事件の余波で日本郵政社長の座を追われるなど「晩節を汚す」結果を招いたのは皮肉な話である。稲盛亡き後、「哲人経営者」の称号を冠される人物は見出し難い。強いて言うならば、東京電力ホールディングス(HD)会長の小林喜光(77)をそう形容した例がある。 ………

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