「グリーンウォッシュ」! 「JERA」の知られざる実態

拘泥するアンモニア混焼が、「CO₂削減に貢献しない」と環境団体に申し立てられる始末。

2024年2月号 BUSINESS

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“グリーンウォッシュ”という言葉をご存知だろうか。「事実でない、見せかけの環境配慮」を意味する。数年来のSDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)投資ブームを背景に温暖化ガス削減などを謳いながら実態を伴わない企業活動が頻発。欧米では規制が強まり訴訟も増えている。昨秋日本で最初に環境団体による「摘発」のターゲットになったのは国内最大の火力発電会社JERAである。2023年10月5日、環境NGO(非政府組織)「気候ネットワーク」と弁護士らがメンバーの日本環境法律家連盟(JELF)は共同で、「2023年版ブランドムービー」などJERAの3本の広告が「地球温暖化防止のために画期的な排出削減を行う事業者であるとの誤った印象を消費者に与えている」、すなわち「グリーンウォッシングの一例である」として日本広告審査機構(JARO)に対し広告の中止を同社に勧告するよう申し立 ………

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