「年半ばにも史上最高値超えが可能ではないか」──。日本株を取り巻くのは歴史的にみても明るい材料ばかり。
2024年2月号 BUSINESS
年始から能登半島地震、羽田空港の航空機衝突炎上事故、そして自民党現職国会議員の逮捕と暗いニュースが続くなか、唯一気を吐いているのが株式市場だ。悲観ムードに押されることなく日経平均株価は3万5000円の大台を回復し、2024年内の史上最高値実現も現実味を帯びてきた。「年半ばにも史上最高値超えが可能ではないか」。野村証券の池田雄之輔チーフ・エクイティ・ストラテジストはこうみる。24年春季労使交渉(春闘)の大幅賃上げ、5兆円規模の定額減税や給付金、米国の利下げ期待――。事実、日本株を取り巻くのは歴史的にみても明るい材料ばかりだ。
日経平均の史上最高値は1989年12月29日の大納会における3万8915円。以来それを超えることはなく、日本の株式市場は「失われた30年」を体現してきた。ところが昨年5月に大台の3万円を回復し、あれよという間に90年3月以来33年ぶりの高値(3万3753円 ………
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