「死屍累々」の米ユニコーン/後追いの日本はゾンビ化?

ユニコーンブームは米国で風前の灯火。なお旗を振る日本政府は無邪気すぎやしないか。

2024年2月号 BUSINESS

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「慎重に検討を重ねた結果、当社のサービスを2024年末に終了するという困難な決断に至りました」――。米スタートアップ、インビジョンのマイケル・シェンクマン最高経営責任者(CEO)が顧客にこんな内容を記したメールを送ったのは1月4日のことだった。

わずか2週間で逆回転

インビジョンは11年に発足、企業がスマートフォンのアプリなどをデザインする際に使うソフトを提供してきた。「利用者は700万人を上回り、フォーチュン100の全社が使っている」。サイトには勢いのある宣伝文句が並ぶが、競争激化などを背景に事業継続を断念した。インビジョンのもうひとつの特徴は、未上場ながら企業価値が10億ドル(約1450億円)を上回る、いわゆるユニコーン企業だったことだ。18年にベンチャーキャピタル(VC)や米証券大手のゴールドマン・サックスなどから1億1500万ドルの資金を調達し、企業価値は19億ドルに達していた。飛ぶ ………

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