資金繰り不安のアイダ設計が「999万円の家」

23年3月期の営業キャッシュフローは▲179億円の大赤字。同年4~9月期も▲99億円となった。元凶は「販売用不動産」の増加だ

2024年2月号 BUSINESS

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全国展開する中堅ハウスビルダーの「アイダ設計」(さいたま市大宮区、會田貞光社長)について水面下で経営危機説がささやかれている。アイダ設計はその名のとおり1973年に會田氏が設計事務所として創業した。その後、戸建の分譲事業と注文住宅事業を手掛けるようになり、2023年3月期の連結売上高は564億円、期末の店舗数は91に達している。この間、21年に東証プロマーケットに上場した。昔タレントの美川憲一氏が出演する「555万円の家」などのCMが流れていたことを覚えている向きもあるだろう。近年小泉孝太郎氏も広告塔をつとめてきた。しかし、昨今ローコスト住宅の事業環境は厳しい。23年3月期の売上高は前の期に比べて9.1%減少し、営業損益は11億円の赤字に転落した(前の期は17億円の黒字)。繰延税金資産の取り崩しも加わり、最終赤字は20億円となった。ご多分に漏れず、職人不足で受注に制約 ………

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