舞台は東京・神田の「東京ベンチャーギア」という会社。仮に相手が仕手筋と知っていたのなら由々しき事態。
2024年1月号 DEEP
東京・神田神保町に「東京ベンチャーギア」という会社がある。不動産関連や経営コンサルティングを手掛け、畑直志社長は旧中央三井信託銀行出身。株式の過半を同社長とその関係先合同会社が持つ一方、約2割については極東証券とその子会社が保有する。極東証券の有価証券報告書によると、収益規模が小さく非連結ながら関連会社という位置づけだ。その東京ベンチャーギアが今、不可解な金融取引を巡り東京地裁で係争を抱えている。裁判の帰趨はともかく、事案の性質は真っ黒に近い。同社は第2種金融商品取引業者でもあり、場合によっては行政処分になりかねない話と言っていい。問題の取引があったのは2022年3月のこと。前月28日、東京ベンチャーギアに2人の来客があった。1人は「K2Yホールディングス」なる会社を経営しているとされ、名前を「中前雄介」といった。もう1人はその親しい個人投資家だ。2人 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。