ベンチャーの背後に怪しげな黒幕がいることは往々にしてあるが、これもその類の話だ。「iBODY　JAPAN」（東京都千代田区）は2010年に設立、3次元身体計測システムの開発を手掛ける。今年8月末までは体脂肪計で知られるタニタの谷田大輔元会長も取締役として経営参画していた。創業者の林和人社長は岡三証券出身。13年にスマホ証券会社、18年には不動産などのデジタル証券化を手掛ける会社も設立している。前者はその後、ソフトバンク・みずほ証券連合に身売り、現在は「PayPay証券」となっている。後者の「Hash　Dash」は今も林氏がトップ。つまり同氏は二足の草鞋を履く連続起業家なわけだ。その林氏が今年7月、東京地裁に民事裁判を提起した。相手はiBODY社の元共同代表。19年7月5日に貸し付けた1千万円の返済を求めるものだ。もっとも、貸し金とされるが、契約書は無く、期限や利息も定められていな ………