源氏物語を「楽しみ尽くす」方法/千年経っても新しい「奇跡の文学」/半世紀の愛好家・柳辰哉

2023年12月号 LIFE [読まなきゃもったいない!]

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皆さんは、『源氏物語』についてどんなイメージをお持ちですか。貴公子の華麗な恋愛遍歴という印象が強いでしょうか。本誌の読者の皆さんも、忙しくて今さらちょっと、と感じる方が多いかもしれませんが、こんなに奥の深い「世界最古の本格小説」を楽しまないのはもったいないことです。年明けに始まる二〇二四年のNHK大河ドラマ『光る君へ』は主人公が紫式部で、源氏物語に親しむ好い機会です。私が趣味で五十年近くこの物語を愛読していることを知った本誌編集部から、専門家ではない「半世紀の愛好家」の視点で源氏物語について書いてほしいという依頼を受け、自分の体験から多彩な楽しみ方を提案することにしました。源氏物語は、およそ千年前に宮中に仕えた紫式部によって書かれたとされます。印刷技術のない時代から現代まで受け継がれているのは驚くべきことで、絶えず親しまれてきた証拠と言え ………

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