これでよいのか! 「公取委vsグーグル」のお寒い戦い

「欧米もやっている」と鼻息が荒いが欧米当局は劣勢。公取委に勝算ありとは思えない。

2023年12月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

10月23日、公正取引委員会が記者会見を開き、「他の検索サービスがどれだけ品質を改善しても利用者の選択肢になりづらい状況が人為的に作られているのではないか」と指摘した。公取委は同日、米グーグルがスマートフォンの基本ソフト(OS)「アンドロイド」で自社の検索サービスを不当に優遇した可能性があるとして審査を始めた。

「根拠が乏しい」

同社が国内の検索サービス市場で75%を上回るシェアを握る業界盟主であることは言をまたない。公取委はアンドロイドなどをスマホメーカーに供与する際に自社の検索アプリを搭載することを義務付けたり、他社の検索アプリを排除する見返りとして検索で得た収益を分配したりしたことが独占禁止法に抵触するとの見方を強めている。検索が「ググる」と呼ばれて久しく、グーグルの高シェアを所与のものとして捉えている消費者が少なくないのではないだろうか。それでも公取委 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。