スクープ!「銀座の大地主」コマツが三井不動産に身売り

一等地「ギンザコマツビル」のオーナーがひっそり身売り。売り家と唐様で書く「4代目」。

2023年11月号 BUSINESS

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これはひょっとすると敵前逃亡ということなのか?関係者によると、かつてジャスダック市場に上場していた不動産賃貸会社、小松ストアーが11月にも三井不動産に身売りする方向となった。創業家の小坂一族や資産管理会社が持つ7割超の株すべてを売り渡すという。小松ストアーはユニクロ旗艦店が入る商業ビル「ギンザコマツ」を銀座の一等地に持つ。直近の純資産額は70億円程度だが、身売りに際しては時価総額がそれを遙かに上回る約330億円と算定された模様だ。

2代目は孫文を資金援助

じつは、同社は今回の事態に至る前、創業家による経営に不満を持つ有力な一般株主とその用心棒たる著名弁護士から帳簿閲覧請求訴訟を受けていた。一連の経緯は次のようなものだ。銀座の名士的存在である小松ストアーの発祥は明治時代にさかのぼる。創業者・小坂駒吉は幕末に信州から上京、上野広小路で雑貨商を営み上野寛永寺の御用商人とな ………

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