第2のバルマー?「アマゾンCEO」

中国発のライバルが台頭し、FTCは提訴した。アマゾンのジャシーCEOに逆風が吹く。

2023年11月号 BUSINESS

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「私たちは10年以上前から超人的な(音声)アシスタントを作る旅を続けてきたが、生成人工知能(AI)の登場で手が届くようになった」。米アマゾン・ドット・コムが米東部バージニア州の「第2本社(HQ2)」で9月下旬に開いた新製品発表会。同社のデイブ・リンプ上級副社長は冒頭、力を込めた。

急拡大の後始末に追われる

アマゾンが音声アシスタント端末「エコー」を発売したのは2014年のことだ。「アレクサ」と呼びかけて質問すると音声で回答するスピーカーは大ヒットし、ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO、当時)の「代表作」となった。この製品に生成AIを搭載し、複雑なやり取りを可能にするというのが発表の骨子だ。だが、発表会は図らずも、ベゾス氏の跡を継いで21年7月に2代目のCEOについたアンディ・ジャシー氏の苦境を浮き彫りにする場面となった。まず、会場となったHQ2。米シアトルの本社が手狭になったことを受け ………

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